サニブラウン選手は、リオ五輪直前の6月に 左太ももを痛めたため、リオデジャネイロ五輪を諦めたのは記憶に新しいですが、
2017年 4月14日、カリフォルニアで行われた、陸上の大会で100メートルの自己最高記録を塗り替えたんですよ。
それまでの自己最高記録は、10秒22で 今回の記録は10秒18。 なんと0秒04も短縮したのです。
たった 0秒04かよ。と思われるかもしれませんが、100メートル走は0.01秒の差で決まる世界。0.04秒は大きい差と言えます。
さて サニブラウン選手の現在までの歩みを調べてみましたので、まとめて書きますね。
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サニブラウン プロフィール
名前:サニブラウン・アブデル・ハキーム
読み方:さにぶらうん・あぶでる・はきーむ
英語表記:Abdul Hakim Sani Brown
生年月日:1999年3月6日
年齢:18歳
身長:188㎝
体重 74kg
血液型:O型
中学校:城西大城西中学校
高校:城西大城西高校
本名は、サニブラウン・アブデル・ハキームで、
「サニブラウン」が姓で、「ハキーム」が名です。名前を書く時、新聞によっては「サニブラウン」だったり「ハキーム」だったりしています。
福岡県出身で、お父さんは ガーナ人の「ラティフ」さんで、ガーナでサッカー選手の経歴もある人で、今は東京でスポーツバーを経営しているそうです。
お母さんの名前は「アキコ・サニブラウン」。
もちろん日本人で「明子」さん。
高校時代には陸上選手として、100mと100mハードルで全国高等学校総合体育大会陸上競技大会(インターハイ)に出場している、いわゆるアスリート家族ですね。
サニブラウン君も 子供の頃はサッカーをやっていましたが、小学校3年生の時、お母さんが息子の生活態度をみて「この子は団体スポーツに向いていない」と見て取り、陸上競技に転向させたそうです。
すごいですね、お母さんの判断が無ければ「和製ボルト」とは呼ばれてない訳ですね。
サニブラウン君と陸上部顧問の山村貴彦先生とは
中学校は、中高一貫の城西大学附属城西中学校・高等学校(東京都豊島区)に通い、ここの陸上部の顧問が 山村貴彦さんでした。
山村貴彦さんは、
2000年に開催されたシドニーオリンピックで400メートルに出場。
2003年のパリ世界陸上では、4×400メートルリレーで8位。
2003年のフィリピンで行われたアジア選手権では、4×400メートルリレーで2位。
という実績を持つ、アスリートでした。
その山村貴彦先生にサニブラウン選手は、約5年間 指導を受けています。
山村先生の指導方針は
「だからこそ練習の質を上げるところからスタートします。
つまり、やらされる練習から自分でやる練習へ、自分で考え工夫する練習へと意識改革をするのです。部員50名はそれぞれ目標が違うので、インターハイや全国で優勝したい生徒はそのために自分が何をすればいいのか、
自己記録を伸ばしたい生徒はどんな練習をすればいいのかを考え、自分で工夫させています。部員とのコミュニケーションを大切にして自主性を尊重。
部員のほうから自分自身を向上させるための提案を促しています。私がアドバイスやヒントを与えるのはそれからです。部員が50名いれば50通りの練習メニューがありますから」
※「首都圏学校情報検索サイト」のインタビューより引用。
このように 自主性を尊重し 選手自身で考える指導方針で、選手たちもそれに応えて結果を出していきます。
サニブラウン自身も、朝練などはせず、普通に授業に出て、放課後は陸上競技部のメンバーと一緒にトレーニングをするという、
普通の部員と変わらない練習をしています。
何か凄いトレーニングをしていると考えていたのに、やっぱり両親のアスリートDNAを引き継いでいるんでしょうね。
勉強の成績も、普通に良いようです。
2009年に、山村先生が 顧問になる前の城西大学附属城西中学校・陸上部は少人数でしたが、
徐々に全国大会で活躍を見せる生徒が出るようになり、サニブラウンが有名になった今では、中高合わせて約90名の部員が在籍しています。
YouTubeに城西大学附属城西高等学校 陸上部のPVがありました。
このタイトルが「#カタを破れズバ抜けろ」、カッコイイですね。
PVに流れてる楽曲はサカナクションの「ルーキー」を音楽プロデューサーの藤原ヒロシさんの「城西バージョン」リミックス。かっこいいです。
また、この中で「考えろ!考えろ!。 バカは陸上競技できない!」と言う山村先生のセリフがあるんですが、まさしく指導方針そのものですね。
PV中に山村貴彦顧問もサニブラウン君も出ていますよので、必見ですよ。
■城西高校陸上部公式映像 #カタを破れズバ抜けろ
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中学・高校のベストタイムと現在の自己ベスト
さて、高校生になったサニブラウンは一気に 好成績を出していきます。
■中学2年生
100m:11秒60
200m:24秒台
■中学3年生
100m:10秒83
200m:21秒85
■高校1年生
100m:10秒45
200m:21秒09
■高校2年生
100m:10秒28
200m:20秒34
■現在の自己ベストは
100m:10秒18
200m:20秒34
このように、肉体的成長が著しい時期とは言え、凄まじいですね。
現在のサニブラウン選手
現在は、足の怪我も良くなり、フロリダ大学でトレーニングしているようで、2017年秋にはフロリダ大学に入学が決まっています。
フロリダ大学では、サニブラウンの 世界での活躍が認められ、フロリダ大学が獲得に名乗りを挙げてくれたんだそうです。
フロリダ大学陸上部のマイク・ホロウェイコーチは
「日本の高校生は日本の大学に進学することが多かったので、サニブラウンが米国に興味があると聞いてとても驚いた」
※インタビューより引用
2017年3月下旬にはオランダチームと合宿し、特にウエイトトレーニンに力を入れ、体に厚みが出て、力強くなっています。また、悪い癖である「横に広がる腕の振り」も改善されているようで、夢の9秒台に期待が持てますね。
サニブラウン選手の英語力
フロリダ大学に入学することは決まっていますが、彼の英語力はどうでしょうか?
実は、サニブラウン選手は英語がペラペラです。
YouTubeに16歳の時の英語のインタビューがありましたが、ネイティブのように流暢な英語です。
■サニブラウン 16歳時の英語インタビュー
これだけ喋れるのは、ガーナ人のお父さんの影響のようです。ガーナは西アフリカにある国で、元イギリスの植民地であったことから、公用語は英語です。
おそらく、家庭では英語と日本語が同じくらい話されていたのでないでしょうか。
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